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サンゴの白化と貯水池の蒸発を抑えるための可能な解決策

ようこそ!今日はMEERの最新のイノベーションである「フローティング・ミラー(Floating Mirror)」とその機能についてお話しします。

地球温暖化とその影響について、一度は耳にしたことがあるでしょう。地球温暖化とは、人間の活動――たとえば化石燃料の燃焼など――によって排出された温室効果ガスによって、地球の平均気温が長期的に上昇する現象です。
この温暖化は、氷床や氷河の融解、海面上昇、極端な気象現象、サンゴの白化、貯水された水の過剰な蒸発といった、さまざまな環境への悪影響をもたらします。

このブログ記事では、サンゴの白化とは何か、なぜ起こるのか、また貯水池の水が失われる原因、そして「フローティング・ミラー」とは何なのかを紹介します。

サンゴの白化はなぜ起こるのか?

地球温暖化は、大気の循環パターンや降水量の分布を変化させ、熱波や干ばつといった極端な気象現象の頻度と強度を高めます。
サンゴに共生している褐虫藻(zooxanthellae)は、サンゴに栄養と色を与える重要な存在です。

しかし、これらの藻類が失われると、サンゴは白や淡い色に変わり、病気や死に対して脆弱になります。
サンゴの白化は主に気候変動による海水温の上昇が原因で、これによりサンゴはよりストレスに弱くなります。
また、干潮・過剰な日射・陸地からの流出物なども白化を引き起こす要因になります。

サンゴの白化は、海洋生物の多様性に壊滅的な影響を及ぼします。というのも、サンゴ礁は何千種もの魚類・無脊椎動物・植物の生息地となっているからです。
また、人間の生活にも深く関わっており、沿岸防護・食料安全保障・観光収入といった面でも重要です。

貯水池の水が失われる原因とは?

貯水池は、灌漑(かんがい)や飲料水供給、発電、レクリエーションなどのさまざまな目的のために水を貯める人工の湖です。
しかし現在、多くの貯水池が深刻な蒸発の問題に直面しており、これが水の利用可能量を減少させるとともに、水質にも影響を与えています。

実際、毎年約45万立方キロメートルの水が海洋から蒸発しており、さらに約7万1,000立方キロメートルが陸地(主に土壌や植物)から蒸発しています。湖などの水域もこの蒸発量に貢献しています。

地球上の水のうち、97%は海に存在し、地球全体の降水の78%が海上で発生し、蒸発の86%も海から起こっているのです。

蒸発は水循環(ハイドロロジカル・サイクル)の自然な一部ですが、特に乾燥地域や半乾燥地域では、水資源の量と質に対する脅威にもなっています。

蒸発率を正確に理解・予測し、それに適した軽減策を導入することで、水資源をより効果的に管理し、現在および将来のニーズに対応することができます。

フローティング・ミラーとは?

MEERの最新の革新的技術がこの「フローティング・ミラー(浮遊式ミラー)」です。

このミラーは、リサイクルされたPETボトルを切断・収縮・成形・加熱処理して六角形に加工したもので、その上に反射フィルムを貼り付けています。この構造により、水面や海に浮かぶことができる独自の形状となっています。
このフローティング・ミラーは、次のような効果を持っています:

  • 海やサンゴ礁の直射日光を遮ることで、サンゴの白化を軽減
  • 貯水池の水面温度の上昇を抑制
  • 水の蒸発を防ぐことで、水資源の保全に貢献

さらに、このミラーは環境にやさしい材料で作られているという点でも優れています。
廃プラスチックを有効活用しながら、環境問題と気候変動に立ち向かうこのプロトタイプは、MEERの持続可能性への取り組みを象徴するイノベーションです。

MEERは、持続可能性と気候変動への適応を進めるための実践的な解決策を提示し続けています。
 このフローティング・ミラーは、水資源の保全とサンゴ礁の保護という二つの環境課題に同時に取り組むことができる、画期的なソリューションです。