私たちは、持続可能で環境を汚染しない代替エネルギー源を積極的に取り入れる必要があります。また、エネルギー効率の高い家電や建築物を活用し、日々の暮らしの中で持続可能な行動を取ることで、エネルギーの節約と効率向上を促進することも欠かせません。これは、地球全体のエネルギー需要を減らし、エネルギーバランスを回復し、将来世代のために地球を守ることに寄与します。
地球のエネルギーをバランスさせることは可能ですが、それは多面的なアプローチを要する複雑な課題です。その第一歩は、産業革命以前の、環境への人為的影響が最小限だったエネルギーバランスへと戻すことです。これは、地球温暖化の主要因である温室効果ガスの排出を大きく引き起こしている化石燃料への依存を減らすことを意味します。
私たちが化石燃料を燃やすことで地球はどんどん熱くなり、CO2が大量に放出されます。これがいわゆる地球温暖化です。太陽から地球に入ってくるエネルギーと、地球から宇宙に出ていくエネルギーの流れが不均衡なままであれば、地球の気温は上昇し続け、最終的にはほぼすべての生命が死滅する可能性さえあります。
このように、太陽から地球に届くエネルギー量が、地球から宇宙に出ていくエネルギー量を上回っている状態が「地球のエネルギー不均衡(EEI)」です。EEIは、地球温暖化の原因でもあり、同時にその解決の鍵でもあるため、極めて重要です。エネルギーが「バランスしている」状態とは、地球に入ってくるエネルギーと出ていくエネルギーが等しく、差がゼロになることを意味します。
何十万年もの間、地球の平均気温はある一定の範囲内に保たれてきたため、多様な生命が繁栄できました。しかし、1760年ごろから、地中深くに存在していた化石燃料を燃やすことで大気中にCO2が蓄積されるようになり、地球の熱が逃げにくくなりました。その結果、地球全体の気温が上昇しているのです。
